ハーダンガーに魅せられて

ノルウェーの区限刺しゅうハーダンガー

刺繍七つ道具~その2~

毎日アップできなくてすみません。話したい内容はあるのですが、中々時間と体力が追いつかなくて。。。

 

さて、七つ道具に欠かせないもの、それは「布」。

 

一般的に綿や麻でできていて、縦糸と横糸が同じ太さで織られている布を使います。

 

今私は始めたばかりなので、1cmに7目の「コングレス」と呼ばれる布を中心に制作しています。目が慣れれば、それ程細かくないので、作業しやすいかなと思います。

布は厚地です。しっかりしていると言えば長所、少し重みが出て、大きな作品の場合は、手で支えるのが大変な時もあります。それでも、様々な色合いのコングレスが発売されているので、好きな色に好きな刺繍糸を合わせることで、オリジナルの作品を作ることができます。

 

コングレス、しつけ済み

これは制作中の布、コングレスです。青い糸はしつけ糸。

(見えているサテンステッチは代表的なもの。このステッチを利用して、布地を切ったりかがったりしていきます)

 

ハーダンガー刺繍では、最初にしつけをして、それを目印にステッチを施します。

中央を決めるのはざっくり。布を縦・横それぞれ折って、中央にまち針で印をつけておき、しつけ糸をまずは中央から半分、通します。

 

ハーダンガーでの間隔は「4」目。だから穴から針を出したら、穴3つ数えて4つ目に針を通す。これを端まで進めます。

 

次に中央が分かっているので、布を90度回転させて、中央のしつけ糸がクロスするように糸を通し、同じく4目でしつける。これで中央がはっきりと分かります。

最後に、残った半分ずつのしつけをかければできあがり。

 

市販の本だと、布端がほつれないようにマスキングテープで囲う方法も紹介されているようですが、やっぱり作業していると取れやすいので、同じくしつけ糸を使ってまつった方が制作しやすいと思います。

 

しつけ糸の色は、周囲は目立たない色、目印になる中央は濃い目立つ色の方が良いでしょう。作業する布の色によっても変わりますので、お好みで取り揃えて下さい。

 

うっかり、しつけを施している写真を取り損ねました。。次の制作時には撮影して、もう一度分かりやすく紹介できたらと思います。

 

因みに、私の教わっている協会の方針では、刺繍枠は使用しません。クロスステッチの際にはバンバン使っていたので、実はまだ慣れなくて。。。

個人で制作するには自由ですので、枠がないと辛い方は使って下さい。ただ、布を枠にはめるので、作品にしわが寄りやすくなり、施したステッチの形が崩れやすくなると思われます。最後にアイロンをかけますが、刺したステッチを形良く残すのであれば、枠なしで制作することもお薦めします。