ハーダンガーに魅せられて

ノルウェーの区限刺しゅうハーダンガー

刺繍の基礎~布にしつけをする~

先日、布の紹介でしつけの話をしましたが、やっぱり画像がないと分かりづらいかなと思い、しつけを再現してみました。(カメラ撮影が上手でないので、見づらい部分があったらごめんなさい)

 

まずは布を折りたたんで、中心を探し、まち針で印をつけます。布を織るのは本当にざっくりしています。

布を折ったところ

拡大したところ

待ち針を刺して、布を広げても中心部分が分かるようにしておきます。

中心にしつけ糸を通す

布を広げ、待ち針を刺した所を中心として、2目右からしつけ糸を出し、3目数えて4目のところに針を入れます。これで1ブロック分のしつけになります。

続けて4目で針を出し、また4目で針を入れる・・・を繰り返します。数え方としては、中3目数えて4つ目で針を抜き差しすると、分かりやすいでしょうか?

端のしつけ糸

しつけは布の半分を先にしつけ、後で残り半分を縫います。なので、布の大きさにもよりますが、反対方向にいくらか余裕を持たせた長さを取り置いておき、残りの糸で半分を縫うと良いでしょう。

もう1本のしつけ糸で、中央をクロスさせる

布の半分を縫ったら、一度針から糸をぬき、別のしつけ糸を用意します。この糸で先ほど縫い始めた中央の4目をクロスさせるように、しつけをします。糸を替えて先にクロスさせることで、中央部分がはっきりします。

 

最後に、半分ずつ残っているしつけ糸をそれぞれ縫い合わせれば、しつけは完了。

生地はほつれやすいので、その後、周囲をまつり縫いしておきましょう。

 

布は切り売りされているので、いつもまっすぐとは限りません。中心部分を決めるのに折るのも、ざっくりで大丈夫です。ただ、ここだ!って決めた中心部分から4目の縫い幅は、狂わないように、気をつけて縫って下さい。万一5目や3目になっていたりすると、作品を仕上げる際にずれてしまいますので。

ハーダンガー刺繍の図面は、このしつけ糸を目印にしてステッチを刺していきます。

図面を見る際も、このしつけが印刷されているので、参考になるでしょう。

刺繍七つ道具~その2~

毎日アップできなくてすみません。話したい内容はあるのですが、中々時間と体力が追いつかなくて。。。

 

さて、七つ道具に欠かせないもの、それは「布」。

 

一般的に綿や麻でできていて、縦糸と横糸が同じ太さで織られている布を使います。

 

今私は始めたばかりなので、1cmに7目の「コングレス」と呼ばれる布を中心に制作しています。目が慣れれば、それ程細かくないので、作業しやすいかなと思います。

布は厚地です。しっかりしていると言えば長所、少し重みが出て、大きな作品の場合は、手で支えるのが大変な時もあります。それでも、様々な色合いのコングレスが発売されているので、好きな色に好きな刺繍糸を合わせることで、オリジナルの作品を作ることができます。

 

コングレス、しつけ済み

これは制作中の布、コングレスです。青い糸はしつけ糸。

(見えているサテンステッチは代表的なもの。このステッチを利用して、布地を切ったりかがったりしていきます)

 

ハーダンガー刺繍では、最初にしつけをして、それを目印にステッチを施します。

中央を決めるのはざっくり。布を縦・横それぞれ折って、中央にまち針で印をつけておき、しつけ糸をまずは中央から半分、通します。

 

ハーダンガーでの間隔は「4」目。だから穴から針を出したら、穴3つ数えて4つ目に針を通す。これを端まで進めます。

 

次に中央が分かっているので、布を90度回転させて、中央のしつけ糸がクロスするように糸を通し、同じく4目でしつける。これで中央がはっきりと分かります。

最後に、残った半分ずつのしつけをかければできあがり。

 

市販の本だと、布端がほつれないようにマスキングテープで囲う方法も紹介されているようですが、やっぱり作業していると取れやすいので、同じくしつけ糸を使ってまつった方が制作しやすいと思います。

 

しつけ糸の色は、周囲は目立たない色、目印になる中央は濃い目立つ色の方が良いでしょう。作業する布の色によっても変わりますので、お好みで取り揃えて下さい。

 

うっかり、しつけを施している写真を取り損ねました。。次の制作時には撮影して、もう一度分かりやすく紹介できたらと思います。

 

因みに、私の教わっている協会の方針では、刺繍枠は使用しません。クロスステッチの際にはバンバン使っていたので、実はまだ慣れなくて。。。

個人で制作するには自由ですので、枠がないと辛い方は使って下さい。ただ、布を枠にはめるので、作品にしわが寄りやすくなり、施したステッチの形が崩れやすくなると思われます。最後にアイロンをかけますが、刺したステッチを形良く残すのであれば、枠なしで制作することもお薦めします。

刺繍七つ道具~その1~

初めてハーダンガー刺繍に挑んだ時、意外に困ったのは、基礎知識というんでしょうか、始めるにあたって必要な道具をどのくらい用意して使うのか、本だけでは分かりづらかったこと。

もちろん、市販本を開くと軽く触れてはいるのですが、それを全て入手しないと作業できないのか、代用できるものはあるのかないのか、どこで入手するのか、あまり細かくは書いていないのです。

 

で、結局田舎暮らしの私はネット通販に頼るしかないのですが、それでもどんな風に進めていったのか、自分の備忘録としても残しておきたいと思い、既に販売されている本ともかぶるかもしれませんが、敢えて取り扱います。

 

七つ道具~その1~

まずは、なくてはならない道具から。

★針

★ピンクッション(針の保管は、ニードルホルダーでも構いませんが、作業中はやはりピンクッションがあった方が良いかと思われます。)

★はさみ(先の細い刺繍用)

糸通し

 

私の場合、まずは資格コースで使う刺繍糸が、5番・8番・12番なので、先のとがっていないクロスステッチなどで使用する針のうち、20号22号24号を取りそろえました。

今のところ、20号22号を頻繁に使っています。

 

実のところ、針は細く短いので、最初は20号と22号の違いが分かりづらかったのですが、4作品くらい作る頃から、太めなのが20号だな、と手の感触で分かるようになってきました。それでも不安な時は、針を全部持って、長さと太さを比較して使っています。(そもそも糸を通す穴の大きさが違うので、間違ったら通しにくいかとは思いますが。。)

 

そして今まで手芸では使っていなかった糸通し、最初は目の悪くなったおばあちゃん向けかしら?なんて思ってましたが、大活躍なんですよ!!!

25番刺繍糸のように、細い糸がより合わさっている訳ではないので、頑張れば自力で糸は通ります。でもその時間がもったいない!!あえて無駄に時間と労力を使わず、目の前にある便利な器具を使うことで、刺繍に専念できるなら、使った方が良いです。

 

更に、刺繍を進めていくと、裏で始末したはずの糸が飛び出てしまったり、短い糸を処理する時に、この糸通しが便利です。その方法はまた、話を進めながらご紹介できればと思っています。

 

針の管理はお好きに、なんですが、やっぱりピンクッションはある方が作業しやすいですよね。

ピンクッション

このピンクッションは、体験レッスンで作成したもの。ループというステッチを施しています。金魚さんはまち針。刺繍の最初にしつけをするのですが、その目印に使ったりします。(先生からの頂き物。可愛いモノがお好きみたい♬)

 

私、不器用なのでよくやるんですが、ピンクッションに色んな針を刺していると、いつの間にか針が奥に潜んでしまって、行方不明になってしまう。。。

なので、今回マジにハーダンガー刺繍を習得するにあたって、きちんと管理しようと思い、ニードルホルダー(ケース)を入手しました。ケースの中に磁石が入っていて、くっついて管理するタイプです。噂では、100均のグッズで類似品が作れちゃうみたいです。手作りにこだわる方は、どうぞ挑戦してみて下さい。私はそこまで時間をかけるより、刺繍にこだわりたかったので、買ってしまいましたが。

 

はさみは昔、クロスステッチをしていた頃、糸を切る専用のはさみが欲しくて、通販でポチったような記憶があります。そのままハーダンガー刺繍でも使っています。

手芸屋さんに行けば、カットワーク用など先の細いはさみが用意されていると思います。もちろん通販でもあります。今のところ、どの会社のどれが一番、といった研究まではしていませんし、先生も未だに探し求めているくらいなので、結局は自分が使って使いやすいモノがいいのかな?と思います。

 

私のはさみは若干の飾り付けをしたものですが、それより切れ味にこだわった方が作業がしやすくなります。ハーダンガー刺繍では、布地を切りますので、細くて切れ味の良いはさみほど、ストレスフリーで美しい作品に仕上がります。そして間違って別の布地や刺繍糸を切ることも減るでしょう。

 

まずこれらの道具は、なくてはならない七つ道具。ご用意下さいね。

 

テーブルセンター、玄関用に

テーブルセンター青色

細かい部分がまだ初心者で、先生からみたら稚拙だろうけど、半年かけて作りました。

ハーダンガー刺繍は布を切って、かがりながら模様(ステッチ)を施していきます。

今回は、ノルベジアンの間にループを入れました。

 

ハーダンガーは、こんな感じ、ステッチの組み合わせで、様々にデザインできます。

 

この作品は、コングレスという厚めの布地に、DMCの刺繍糸を使用して刺しています。

模様や周囲のブランケットステッチは5番糸で、中のループなどかがりは8番糸。

どちらもDMCのカタログ表から、こんな色好きだな~ってのを選んで、826番のブルーで刺しました。カタログの色より濃いめに感じましたが、割と気に入っています。

 

布は地元の手芸屋では手に入らないので、「越前屋」さんでネット購入。

ここは刺繍糸も豊富で、大変お世話になっています。

 

デザイン企画は勉強中なので、市販の本を買って、好きな色合いで刺しています。

(実は部分的に図面を勘違いして刺しているので、ある意味オリジナル。。。)

 

資格コースの課題の合間、気分転換に刺していたので、随分時間がかかってしまいました。でも、出来たぞ~の満足感にかなった、私の中では最初の作品。

 

玄関に飾りたかったので、とっても気に入っています。

 

作品自体は、昨年末に完成したので、気持ちすっきり、快適な年明けでした。

布の色と刺繍糸を自在に合わせて、オリジナル感出すのも楽しいです。

 

今は逆にホワイトワーク。白色の作品に挑戦中です。

 

小さな作品も挑戦して、友達にプレゼントするのが夢。

目下、デザイン策定中です。

ハーダンガー刺繍、はじめました

はじめまして。marunaと言います。

 

平均的な生活を経て、今年で結婚20年目、目下体調不良で療養中です。

洋裁好きの姑の影響で、気まぐれに手芸を趣味としていましたが、長続きせず、中途半端にしていました。

 

ところが、昔挫折したハーダンガー刺繍の先生に出会い、テンションは一気にMAX!

できあがった作品に自画自賛、見た目の美しさに惚れ惚れしています。

 

ハーダンガー刺繍は、ノルウェーのハルダンゲル地方に伝わる区限刺繍の一種です。

サテンステッチを施し、布糸を切ってかがるので、レース刺繍のような美しさが際立ちます。

 

布地が細かいので、最初はちょっと気後れしてしまうかもしれませんが、ステッチは規則的な回数で繰り返されています。図面の見方に慣れてくると、感覚で刺せる部分も出てきて、リズムがつかみやすくなると思います。

 

絵が描けない、歌が歌えない、家庭科の宿題を夜なべして終わらせたmaruna。

そんな私でも、何とか基礎を学ぶことが出来ています。

 

あいにく地方では、まだまだ認知度の低いハーダンガー刺繍。こうなったら私が発信しちゃえ!と、三日坊主のお尻に火がつきました。

まだそれ程作品が仕上がっていないので、課題などをご紹介しながらの記事になるとは思いますが、へぇ~こんな手芸もあるのね、と楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

記事に困ったら・・・飼い猫の写真でつなぎます(汗)

 

頑張って作品作り続けますので、どうぞよろしくお願い致します。